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2006/8/28
心から尊敬する澤田美喜先生のお墓へ参りました


三菱財閥の創業者岩崎彌太郎の孫として生まれ、初代国連大使澤田廉三と結婚をした女性、澤田美喜先生のお墓を訪ねてきました。澤田美喜先生は、第二次世界大戦後、日本に進駐した米兵と日本人女性との間に生まれた混血児を救済するために生涯をささげた女性でした。澤田先生は、大磯の旧岩崎家別荘に混血孤児たちのホーム「エリザベスサンダース・ホーム」を開設いたしました。そこで、澤田先生は、祖父、岩崎彌太郎からの資産を全てつぎ込んで、様々な人の協力を得て、当時救いの無かった、混血孤児を育て上げました。ホーム開設から32年間に渡り、澤田先生は、国内外の偏見や圧力と闘いながら、2000人以上の孤児を育てたそうです。

今私が行っている散髪屋さんは、この澤田先生にひかれ、「エリザベスサンダース・ホームズ」の隣にお店を構えました。私は覚えが無いのですが、募金箱を置いたら、「山下さんは、まだ学生なのに散髪するといつも1000円をホームズの募金箱に入れていてくれたよね。」と言われました。私は澤田先生にお会いしたことは無いのですが、全日本の監督時代に澤田先生の本「沢田美喜―黒い肌と白い心 サンダース・ホームへの道」を読み、大変感銘を受けました。そこで、チャンスがあって鳥取に行く用があれば是非先生のお墓に参りたいと思っておりました。本を読んでからですから7年ほど待ち望んでいたことであります。

澤田先生のお墓は 鳥取県岩美町 にあり、決して大きいわけではありませんでした。豪華でもありませんでした。けれど、お墓にひざまずいて澤田先生の生き方に少しでも近づけるように、頑張って生きたいとお祈りしたときに、体が震えるような感覚を受けました。

ここは澤田家の別荘で先生がこの場所を好んで立てられたそうです。後ろが山で、周りが海、このような場所に、孤児たちを何十人も連れてきたようです。ここならば、誰からの干渉も受けずに、子供たちを夏の間存分に楽しませることが出来そうです。

今までにも、西郷隆盛、山岡鉄舟、吉田松陰、中江藤樹や坂本竜馬のお墓や記念館に行きました。そこで彼ら偉人の生き様に触れると、もっとしっかりしなければ、志をもっと高く持って、そして、すこしでも私(わたくし)の心を少なくして生きていかなければと思います。私は、普段あまり怒られることはありません。そのような中で、偉大な人の生き方に触れ、お墓に参ったり、記念館に行くというのは非常に大事だと思います。7年間待っていてやっと、お墓へ行くチャンスがありました。お墓にお参りできたことは、非常にうれしいことでありました。我々が今あるのは、先人たちのおかげです。素晴らしい尊い先人の生き方に触れる事で、自分がいかに生きていくべきなのか、生きるとは何なのか?そんなことを我々は、考えなければいけないと思います。

澤田記念館


山の中に、澤田さんの別荘がある


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