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IJF理事に関して

 
 4月8〜12日、IJFセミナーに参加してでは、IJF(国際柔道連盟)の理事選挙に関してのことを少し触れました。今回は詳しくお話ししたいと思います。

IJFの理事会は11名からなっています。その内5名は各大陸(アジア・オセアニア・欧州・南北アメリカ・アフリカ)の会長が自動的になります。残りの6名が4年の任期で選挙によって選ばれるのです。

6名の内訳は「会長」「財務総長」「事務総長」、そして3人の技術理事になります。技術理事は3つの理事があります。「スポーツ理事」「レフェリー理事」、そして私が立候補した「教育・コーチング理事」です。この技術理事はそれぞれの委員会の委員長を兼務します。「教育・コーチング理事」で言えば、「教育・コーチング委員会」の委員長にもなります。

今回の選挙は「財務総長」「事務総長」「教育・コーチング理事」の3つの選挙となります。2年後には残りの3つ「会長」「スポーツ理事」「レフェリー理事」が行われます。選挙は9月の大阪での世界選手権前に行われるIJF総会です。立候補締め切りは4月8日でした。私以外に立候補がなく、選挙は行われませんので、総会で承認されれば「教育・コーチング理事」として活動することになります(過去に承認されなれなかった事はないそうです)。

「教育・コーチング理事」として承認された場合には、柔道の正しい普及・発展に努めたいと考えています。わかりやすく、おもしろく、ダイナミックなスポーツになって欲しいと思いますし、またたくさんの人がやりたいと思うスポーツになればと思います。また最近では「護身術」としても普及していく可能性があるでしょう。

しかし、一方で柔道は「格闘技」ではなく、「武道」だと考えます。形は同じであっても目的が違うのではないでしょうか。「勝負にこだわり、道を忘れる」ことがあってはならないと思います。人としての生き方やあり方を学ぶ姿勢が必要でしょう。柔道を通じて、礼儀・友情・信頼などを育んで欲しいと思います。

柔道の普及・発展について様々な活動を予定していますが、やはり嘉納治五郎師範のことを考えます。嘉納師範の「精力善用」「自他共栄」の精神を持って、広く人類社会に貢献する人物を養成するというお考え。さらには、アジア初のIOC(国際オリンピック委員会)委員や大日本体育協会の初代会長を務められた「日本体育の父」としてのご活躍。万分の一でもその精神を遵守し、意志を引き継ぎたいと思っています。






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