男子柔道の嘉納杯国際(14日開幕)に招待された、イラク、アフガニスタン、シリア、リビアの選手12人が11日、全日本柔道連盟の山下泰裕理事から「失敗、負けを恐れず戦って欲しい」と激励を受けた。
4カ国の選手らは、外務省の交流事業で7日に来日し、講道館で合宿中。イラク代表は、戦争で道場が破壊され、今も続くテロの影響などで練習不足だが、ア リー・モハメド・ファーヒル君(16)は「勝つために来た。夢は世界選手権の金メダル」と意欲満々。
熱のこもったけいこを見学した山下理事は、選手1人ひとりと握手し、「柔道を熱心にやってくれてうれしい。柔道の心、日本の文化を学んでください」と熱っぽく語りかけた。