神奈川県休育協会の新しい会長に、柔道の五輪金メダリストで東海大学教授の山下泰裕氏(48)が就任することが25日、決まった。1939年設立の県体協の会長は戦後、知事が歴任しており、民間人の登用は初めて。
この日、横浜市神奈川区で開かれた同協会の理事会で承認された。任期は1期2年で4月1日に就任する。
山下氏は東海大相模高から東海大に進み、84年のロサンゼルス五輪の柔道無差別級で金メダルを獲得。大磯町在住で、98年のかながわ・ゆめ国体で競技力向上推進本部の本部長を務めるなど、県内スポーツ界とのつながりが深い。
柔道を通じてスポーツ振興にも力を注いでいることから白羽の矢が立った。
県体協によると、全国の都道府県体協の約半数は民間人が会長を務めているという。県体協関係者は「民間人の会長は増えているが、五輪金メダリストは初めてではないか。神奈川のスポーツ振興に大きなインパクトを与える人選だと思う」と話している。