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2001年04月16日
4月1日 全日本選抜柔道体重別選手権大会を振り返って
 4月1日全日本選抜柔道体重別選手権大会が行なわれて、2001年ミュンヘン世界柔道選手権大会、重量 級無差別級をのぞく6階級の世界代表が決まりました。(選手表は下記の通り)

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  今大会では、90kg級の飛塚選手の戦いが一番光っていました。今一番勢いのある選手だと私は思います。昨年11月の講道館杯、今年 2月のフランス国際大会、今回の体重別 選手権大会と全て圧勝でぶっちぎりの優勝。今までベテランの吉田秀彦選手がこの階級を長く引っ張ってきましたが若い選手が出てきたことは嬉しいことです。 飛塚選手は、今の勢いで行けば世界選手権も楽しみ金メダルのチャンスもあると思います。
 期待の井上康生選手も安定していました。決勝戦は2度目の兄弟対決になりましたが、開始早々の内股で兄をぶち投げて井上康生選手の優勝。男女合わせても 日本代表の中では世界選手権で金メダルに一番近い選手であると言えます。
 ぶち投げられた兄の井上智和選手は試合後のインタビューで、苦笑いしながらも「練習でもあんな技で投げられたことは無い。今まで戦った相手の中で間違い なく康生が一番つよい。」と記者団に語っていた。康生選手のことを嬉しそうに話す姿は井上智和選手の温かい人柄が感じられる風景でした。
 今大会、一番注目されていたのは81kg級シドニーオリンピックチャンピオン瀧本誠選手と、73kg級から階級を上げた中村兼三選手の対決でした。残念 ながら瀧本選手が初戦で敗れて、みんながもっとも期待していた対決はかないませんでした。私から見てちょっと瀧本選手は調整不足かなって気がしました。
 実は、代表6人のうち5人が東海大学の私の教え子で、卒業後も大学で稽古しているグループです。日本チームの監督は退きましたが、この選手たちに関して はしっかりと世界選手権まで指導して行かなければと思っています。私にとって6名中、5人が選ばれたことは大変うれしいニュースでした(苦笑)。
 2001年ミュンヘン世界柔道選手権大会(7月26日~29日 ドイツ・ミュンヘン開催)は、斉藤仁新監督体制で行なわれる、初めての大会です。代表6 名中に、4人が世界選手権の経験者、2人(金丸雄介選手と飛塚雅俊選手)が初挑戦はいいバランスだと思います。日本代表も4月16日からヨーロッパで海外 合宿を行なっています。
 今から、斉藤新監督の采配を楽しみにしています。

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2001年ミュンヘン世界柔道選手権大会代表選手
60kg級 徳野和彦
66kg級 中村行成
73kg級 金丸雄介
81kg級 中村兼三
90kg級 飛塚雅俊
100kg級 井上康生

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