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皆様、暑中お見舞申し上げます。
今回は、まず全日本学生柔道優勝大会からのご報告です。先日6月28・29日に東京の日本武道館で大学日本一を決める大会が行われました。この大会は7人の団体戦で行われます。私が監督をしている東海大学は2年連続で決勝戦に進出しました。
私が大学2年生だった26年前に東海大学は初優勝し、今まで12回優勝しています。最近では7年前に優勝しましたが、その後しばらく優勝から遠ざかっています。昨年は決勝で国士舘大学と戦い、3-3で迎えた大将戦で、鈴木桂治選手に敗れ準優勝に終わりました。
今年こそは、と挑んだ大会でしたが、昨年同様国士舘大学に決勝戦で敗れました。大将戦まで1-1でしたが、最後に力尽きました。柔道は「勝ち負け」だけの世界ではないですが、がんばってきた学生たちに夢を叶えさせてあげたかったし、力を発揮させてあげたかったと思います。
優勝のチャンスは十分にありましたし、学生たちもがんばってくれましたが、残念な結果になりました。なぜ負けたのか?それは監督である私の作戦(オーダー)がまずかったせいです。私にとっても残念な大会となりました。
国士舘大学は山内監督によく鍛えられたチームでした。結果は2-1ですが、それ以上にスキがありませんでした。私は東海大学の監督をしていますが、それ以外の仕事も多く、道場に立てるのは週に2回程度になっています。
ですが、学生や子供たちとの柔道着を着ての交流・支援は続けたいと思います。学生の指導などを通して、私自身も学ぶことがたいへん大きいのです。
続いて語学研修に行く件です。7月15日から27日間、ニューヨークに行ってまいります。今回はニューヨーク在住の友人、ラドミール・コバセビッチにお世話になります。
コバセビッチはユーゴスラビア出身で、私の1年後輩で東海大学初優勝から4連覇までの立役者です。またオリンピックではモスクワ・ロスの2大会の重量級メダリストです。現地では高校・大学で柔道の講師をされており、TVのドキュメンタリー番組にも紹介されたこともあります。柔道を通して人生哲学を語れる方でもあります。
語学研修として4週間は短いのですが、現地ではできるだけ日本語は使わないようにしたいと思います。コバセビッチの家にホームスティして、毎日プライベートレッスンを3時間受けます。宿題もたっぷりあるそうです…。
コバセビッチからは「生のアメリカの姿を知って欲しい」ということで、彼の友人の弁護士や企業のトップなどに会う予定を立てていただいているようです。他にはアメリカの柔道家と会えるのも楽しみにしています。ワシントンとニューヨークで柔道クリニックも行う予定です(詳しくは帰国後ご報告いたします)。
4週間の研修を終え、帰国しましたら長野で行われている全日本の合宿に顔を出す予定です。その後は9月に行われるIJF(国際柔道連盟)総会の準備です。
IJFの教育・コーチング理事就任に関して5分間スピーチをする事になっています。私の「想い」や「ビジョン」を語る重要な時間ですので、しっかり用意したいと思います。英語もパワーポイントも苦手ですが、入念なリハーサルをして総会を迎えたいと思います。
ニューヨークへの語学研修、全日本合宿の視察、そしてIJF総会の準備、さらに東海大学柔道部監督としての仕事と、今年は充実した、忙しい夏になりそうです。しかし困ったことに、家族と過ごす時間は取れそうにありません…。
次回は帰国後、ニューヨークでの留学生活をご報告したいと思います。
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